徒然夜

孤独にあるのにまかせて、夜にPCと向かい合って、心に浮かんでは消える他愛のない事柄を、とりとめもなく書きつけてみる

2019-01-01から1年間の記事一覧

夢で会えたら

汗で髪が張り付く程、じめじめと湿っぽい熱を帯びた頬に、七月の訃報はいっそう冷たく届いた。 今日が何の日なのかは深く考えずとも、カレンダーで日付を確認しただけですぐに理解できる。あれから一年、今日は祖父の命日だ。 赤や黄色に葉が色づき、枝は白…

CAN’T SLEEP FANTASY NIGHT

あと2分、1分……0分‼……あれ? 公演開始時間の17:00を過ぎても、演奏が始まるどころか、客席の照明さえ、未だ落とされない。待ち遠しい気持ちが募り、時計を見る頻度が増える。今か、今かと焦らされる。 その時だ。遂に辺りが暗くなったかと思うと、聞き覚えの…

生き残ったら、死にたくなった

袖を通る風に、まだ少し寒さを覚える頃。季節の変わり目。目に映るのは、いつもと何ら変わりのない、ありふれた景色。脳裏に焼き付くような特別な記憶もこれと言ってないような、そんな日常が、一瞬にして、忘れられぬ日と化した。それが、あの日だった。 8…

高専はくそ!

気付けば、学校に行かなくなって、ニートになって... それからもう、5ヵ月程が過ぎていた。 センター試験が終わってから少したったある日。もうずっと家にいるし、退学したつもりでいた私だったが、まだ退学届けを出していないということに気付いた。 年度が…